仙台の大手スーパーも参入。各地で普及するフードバンクの課題とは何か

仙台でも広がるフードバンク事業

仙台のフードバンク事業

今回は、全国各地で広がるフードバンクという事業についての記事です。

フードバンクとは、賞味期限内のものでまだまだ食べられる状態の食べ物のうち、様々な理由で商品として流通できなくなったものを無償で受け取り、食べ物に困っている人や施設などに無償で配布する活動のことで、今は全国各地で少しずつ普及が進んでいる活動です。
(なお、生活必需品など食べ物以外のものも配布しています)

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このフードバンクは、私の地元の仙台市でも広がっており、コープ東北が事業の拡大に取り組んでいます。
以下にニュースを抜粋します。

◎福祉施設に食品・日用品無償提供「社会貢献を」協力100社目標

 コープ東北サンネット事業連合(仙台市)は、宮城県を中心に福祉施設などに食品や日用品を無償提供する「コープフードバンク」事業の普及拡大に取り組んでいる。提供先は増えたものの、物資を寄贈する企業数は目標に届いていない。食品の無駄を減らし、社会貢献や処分費用の削減につながる利点を訴え、協力企業を増やしたい考えだ。

 宮城県富谷町にあるフードバンク専用の倉庫約260平方メートルには、菓子や缶詰、カップ麺など日持ちがする食品、トイレットペーパーなどの生活雑貨が並ぶ。商品を入れる段ボール箱がつぶれて販売ルートに乗らないものや、賞味期限が近づいて販売が難しくなった商品など、事業者から無償で譲り受けたものばかりだ。

 フードバンクの提供先は社会福祉協議会、生活困窮者の支援団体、児童養護施設など。活動が始まった12年度の提供先数は99だったが、14年度は143に増えた。このうち福島は21、山形は2で、コープふくしま(福島市)、生協共立社(鶴岡市)と協力している。岩手、秋田両県からも提供依頼があるという。

 食品などを寄贈する協力企業も33から59に増えたが、目標の100社に達していない。運営費を支援する法人と個人の数は伸びたが費用全額は賄いきれず、1000万円以上に上る不足分はみやぎ生協(仙台市)が負担している。

引用元: フードバンク普及へPR コープ東北 (河北新報 ONLINE NEWS)

フードバンクとは何か

さて、まずはフードバンクは何かということについて詳しく見ていきます。

余っている食べ物がある一方で、日々の食べ物に困っている人がいる現状をどうにかするために、食べ物の仲介する役割をしているのがフードバンクです。

食品は、食品関連企業や量販店、農家、個人などの多く方々が提供してくれています。
近年は、フードバンクの活動が広く知られるようになり、先ほど取り上げたような各地の大手スーパーが参入するなど各地で広く普及しています。

提供されている食品は、缶詰などの加工食品や野菜・果物などの生鮮食品、賞味期限の近い防災備蓄品、米などの穀物、そして冷凍食品などです。
ただ賞味期限が切れた食品や、安全上の問題から賞味期限の記載がない食品、賞味期限が短いという理由から加工されたお弁当やサンドイッチなどは、フードバンクでは提供を受け付けていません。

フードバンクのメリット

フードバンクは、食品ロスの削減をできるだけなく、食品を提供する企業側にとっては食品の廃棄コストを減らすことができます。

社会貢献ができたという気持ちが生まれることから、社員のモチベーションが上がるなどのメリットがあり、食品を提供してもらう側は、食費の節約ができるので、食費に充てていた費用を他の費用に回すことができます。

また、今まで材料の少なさから食事のメニューが制限されていたり、メニューの品数が少なかったりしていましたが、食品提供を受けることで満足できる食事を取ることができます。

フードバンクから食品を提供を受けている家庭は、生活保護を受給していたり、母子家庭で生活が苦しいという方が少なくありません。
これはある種、日本には充分でないと言われる生活のセーフティネットにもなり得るものだと思いますし、震災などの災害発生時の一時的な食糧提供にも転換できるものにもなり得ます。(→東日本大震災体験談その2 コンビニの行列と電気の無い夜)

フードバンクの課題について

フードバンクの課題とは何か

ただし、フードバンクには、課題がいくつか残っています。

フードバンクは本来は、誰に特別な負担をかけずに食品廃棄を減らし、福祉活動に貢献するという魅力のある活動ですが、日本では認知度がまだ足りないということがあります。
また、提供される商品が増えるにしたがって、食品の横流しをされないという保障を明示する必要も高くなります。

そして提供される商品内容と、食品を受け取る側の要望する商品が一致しないという問題もあります。
商品の提供はあくまで善意によって行われていますので、受け取る側が欲しているものが寄付されないということがあります。

また、このシステムを運営する上で、人件費などの安定した財源確保が必要になりますが、ボランティアの延長で行われていることが多いので、寄付金や補助金などだけでは運営費用を工面するのが難しいということがあります。
せっかくフードバンクに集まった食品なども財源や人手不足で配達ができずやむなく廃棄する、といったこともあるようです。

ただ、日本特有のもったいないという意識が生まれたこの活動は、地域と協力して広く普及していって欲しいものです。

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