仙台で撮影されたホンドテン。その特徴について

ホンドテン・仙台で見かけられる

少し前の話になりますが、河北新報にて、凶暴ホンドテン 泉ヶ岳で撮影(河北新報 Online News)というニュースが報じられました。

 

このホンドテン、本州では絶滅危惧種に指定されていますが、本来夜行性でとても警戒心が強いため、撮影するのはなかなか難しく、今回の仙台での出現は貴重な瞬間となりました。

私自身、泉ヶ岳近辺には数回しか行ったことが無いのですが、ハクビシンを見かけたりした機会もあり、まだまだ野生動物が生息できるような環境であることが再確認できました。(ハクビシンは市街地でも見かけられたりするので、何処にでも居そうな気はしますが)

 

今回の記事ではこのホンドテンの特徴や生息分布などについて取り上げていきます。

 

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ホンドテンの生息分布

テンの写真

 

ホンドテンはネコ目イタチ科イタチ亜科テン属に分類される哺乳類です。

その寿命は10年前後で、生息地は本州以外にも四国や九州にも分布され、褐色の個体はステテン、喉のところにオレンジの斑紋を持つ黄色い個体はキテンとも呼ばれています。

また、人の手によって意図的に移入された野生の個体も生息しており、北海道中央部や南部、さらに佐渡島でもその姿が確認されています。

 

北海道に生息するものに関しては歴史的な背景もあり、満州事変の起こった1931年以降に毛皮の生産が国策として奨励され、北海道での飼育と毛皮生産目的のためホンドテン(キテン)を移入した、とあります。

しかしその後、太平洋戦争の影響もあり1944年にキテンの餌不足という深刻な問題に直面してしまい、やむなく札幌市などの養殖業者がキテンを野に放しました。この時に放野されたものが野生化し、現在も北海道中央や南部に生息するホンドテンの始祖となったのだと言われています。

 

そもそも北海道にはエゾクロテンという個体が生息していたのですが、乱獲などによって大正の頃あたりから徐々にその個体数が減少していきました。

現在も僅かながら北海道の北や東での生息が確認されているほか、道中央ではエゾクロテンとホンドテンの交雑や混生の可能性が大きいそうです。

なお、エゾクロテンとホンドテン鳴き声はとてもよく似ているようで、どちらとも毛皮は高級品として重宝され、非常に高値で取引されます。

 

ホンドテンの特徴

鮮やかな黄色の冬毛をまとったその愛らしい見た目からは想像し難いのですが、ホンドテンは鋭い爪と歯を持つ獰猛な動物です。

また、木登りが得意ですが沢や川にも姿を見せ、巧みな泳ぎで移動することもあるようです。

 

基本的には雑食で、森に生息するウサギやリスやネズミをはじめ、爬虫類、両生類、鳥や昆虫、さらにマタタビやヤマブドウ、サルナシの実といった植物なども食べます。

このため、冒頭のニュースでも書かれていたとおり、数年前には新潟県佐渡市の特別天然記念物保護センターで飼育されていたトキを数匹襲ったというエピソードが残っています。

 

 

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