採算が取れない?アイスリンク仙台などのスケートリンク経営が厳しい理由

羽生結弦選手のホーム、アイスリンク仙台

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地下鉄南北線の泉中央駅から泉ヶ岳通りをまっすぐ東に進むと、仙台泉ショッピングセンター(仙台泉SC)という、西友を核としたショッピングセンターが見えてきます。

1988年に開業したこの店舗は、当初はダイエーが入っており、1Fには大きな食品フロアやフードコート、2Fには衣服やおもちゃ売り場、そして別棟?と呼べるような場所にはスポーツジムにゲームセンター、ダイソーなどがあり、親戚の家がこの近くにあった私も、昔はこの店舗にしょっちゅう遊びに行ってました。

そして、今回取り上げるアイスリンク仙台もこのSCの中にあり、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手やトリノ五輪金メダリストの荒川静香選手のホームリンクとして知られた有名なスケートリンクです。

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アイスリンク仙台とは

アイスリンク仙台は、元々は1988年にダイエーの子会社が運営する「オレンジワン泉」として開業しました。

先ほど挙げた食品フロアなどからも行ける施設で、私自身は使ったことが無かったですが、何度か建物の中からスケートリンクを見たことがあります。

その後、経営不振から宮城県と仙台市が補助金支出するなどの紆余曲折があり、現在は加藤商会が運営会社となり「アイスリンク仙台」の通称で運営されています。

※平日は11:00~18:00、土日祝日は10:00~18:00の営業で他時間は貸し切りとなります

スケートリンクの経営が厳しい理由

アイスリンク仙台に代表されるようなスケートリンクには、往々にして経営が厳しく、その経営状態も容易には改善することができないという問題があります。

かつて仙台市内には勝山スケーティングクラブなどの通年のスケートリンクが存在していましたが、こちらも経営状態の問題などから閉鎖され、どんどん数が減少していきました。

これは、他のプロスポーツに比べてもスケートは「施設を維持するためのコストが掛かる」「コスト回収の機会が限られる」という性質があることが問題だと考えられます。

このことについては、同じ冬期のスポーツであるスキーやスノーボードを引き合いに出すと分かりやすいでしょうか。

スキーやスノーボードの施設となるゲレンデも同じく施設運営にコストが掛かりますが、通年では無く冬期だけで済むという点、また団体の利用がメインとなるスキーやスノーボードは、スケートに比べるとコスト回収の機会も多いです。

利用客の多くが0泊や1泊2日の複数人(団体)での利用となり、多くの滑走コースも存在することも相まって、学生をはじめリピーターを掴みやすい営業形態という点も見逃せません。

その点、スケートは多くが1コースであり、みんなで長時間は遊びにくいという側面があります。
またスピードスケートやフィギュアスケートなど、どちらかというとみんなでワイワイ楽しむというよりも、部活動などでの競技面がメインスポーツであるため、一般客のリピーターにはなりにくいという点もあると思います。

なお、夏に利用する場合でも、施設内は寒いためジャージや手袋を持参する必要があり、準備が面倒ということで敬遠される傾向にあるという点もあります。

アイスリンク仙台は黒字を保つ

スケートリンクの運営は難しい?

野球やサッカーなどのメジャーなスポーツに比べると、どうしてもスケートに興味を持つ機会というのは限られてくると思います。

仙台では、羽生結弦選手や荒川静香選手の存在からスケートの認知度は高いと言えますが、当然ながら実際にスケートをやってみて初めてその楽しさが分かります。

リンクの収益という点では、大規模な大会の会場として使用するという手もありますが、どうしてもメインの収入が施設の利用料=滑走料金となってしまいます。

これを安くしなければお客さんも来てくれませんが、安くし過ぎてもスケートリンクの維持管理費用を賄うことができなくなる、というジレンマを抱えた状態に陥っているように思えます。

このため全国的にスケートリンクでは固定客を掴むことが難しく、経営が厳しくなっていますが、アイスリンク仙台では経費削減によりなんとか黒字を保っているようで、当面の間は閉鎖の心配は無いと思われます。

前述の通り、スケートは実際にやってみることで初めて楽しさが分かってきます。

親子でも楽しみやすいスポーツの一つと言えるので、やったことの無い方は一度リンクに滑りに行ってみるのはいかがでしょうか?

なお、アイスリンク仙台では子ども向けの短期イベントやスケート教室も行っているので、スケートを始めやすい環境が揃っていると思います。

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