図書館や商業施設も?JR名取駅東口の再開発計画とは

JR名取駅東口の再開発計画が進行中

名取駅東口の再開発

名取市は宮城県の中央南部の太平洋沿岸に位置し、東日本大震災の津波による被害は非常に大きなものがありました。

地理的には仙台市の南東に隣接しており、仙台空港があることや鉄道や道路のアクセスも良いことから人口は震災後においても増加しており、現在は盛んに復興作業が進められています。

名取市では現在、復興交付金を利用した事業を計画・推進しています。
その中でも、仙台経済界に掲載されていた、2016年春に着工のJR名取駅東口近くの駅前一等地の再開発には注目が集まっています。

※名称は仙塩広域都市計画事業名取駅前地区第一種市街地再開発事業

今回は、このJR名取駅東口の再開発計画について詳しく見ていきます。

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JR名取駅前・再開発計画の概要

再開発の対象となる区域は、JR名取駅の東側、増田四丁目地内の一部区域となり、東日本大震災で被災した市図書館や増田公民館を、商業施設として一体となった複合施設に集約・再建することを目的として事業は進められています。

再開発される規模としては施工面積9247㎡と発表され、現況の内訳としては公共施設で410㎡、宅地が8837㎡となっており、宅地の内訳としては市有地で3046㎡、民有地で5791㎡となっています。

なお、再開発の区画を地図で見た場合、以下のポイントの場所となります。

また再開発の総事業費は約60億円とされており、既に2015年には土地整備費として約2億5000万円が予算として計上されています。

今後のスケジュールとして2015年度から実施設計が行われ、ほぼ年度末から解体工事が進められことになっており、その後着工、完成は2017年秋が予定されているようです。

再開発によって入居する施設

名取市の新図書館

建設する建物は商業・公共公益施設であるA棟がまず一つ。
ここは4階建ての施設となり、1階に商業施設と店舗、2~3階には図書館、そして4階には増田公民館が設けられるようになっています。

ここで設けられる図書館の規模は、蔵書数が現在の16万冊から開館時には18万が予定され、将来においては30万冊が目標となっています。

11階建ての集合住宅・生活利便施設が予定されるB棟に関しては、まず、1~2階に生活利便施設が入り、ここでは医療機関などの誘致が行われます。

3~11階に関しては集合住宅(マンション)となり、戸数としては54戸が計画されています。
なお、2階と3階の間には中間免震層が設けられており、大震災のでの教訓が生かされた構造となっています。

また、施設の特徴的なものとしてはA棟とB棟の間に、1階部分ではきずな広場、2階部分にはデッキ広場があり、お互いの建物がより行き来しやすいプランとなっている点が挙げられます。
計画では名取駅からB棟に向かって歩道橋が設けられるようになっており、駅での乗降客にも大きな利便性が図られています。

施設は駅前タクシープールから直角に伸びる前面道路側からB棟、A棟、自走式駐車場の順に配置計画され、駐車場の規模としては2層3段ステップ式の102台収容となっています。

ところで、仙台の近隣の市の駅前の図書館というと、2016年オープン予定のJR多賀城駅前の再開発を思い起こされます。


名取市が定める再開発の目的

名取市では再開発を行うにあたって、目標と効果を定めています。

その内容としては、まず、「大震災で甚大な被害を受けた閖上地区や下増田地区の沿岸部の復興計画の支援」。

次に、「利便性の高い名取駅前地区への避難者や帰宅困難者の収容」「災害対策本部や救護センター、救援物資の集積や配給の補完」や「街なか移住の促進」、「仙台駅や仙台空港とのアクセス拠点」そして「周辺街区の開発への効果」という項目を掲げています。

今回の施設は、JR名取駅前の拠点施設と位置付けられており「街なか移住の促進」「周辺街区の開発への効果」の項目に該当します。

名取市中心部活性化の鍵を握るといわれている再開発計画のため、今後の動向が注目されます。

※なお、仙台駅東口、および塩釜市でも再開発計画が進められていますが、こちらについては以下の記事をご覧ください。



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