仙台・新副都心誕生へ?荒井東地区の開発計画

仙台市地下鉄東西線と荒井東地区

地下鉄東西線によるメリット

仙台市地下鉄東西線の開業が近づき、最も恩恵を受けるのが仙台市若林区の荒井駅の周辺、その中でも特に荒井東地区ではないでしょうか。

ほぼ完成した既存の街に駅ができる他地域に比べ、まだ未開発の土地が残る荒井駅周辺は、開発の次第によっては今後の仙台の副都心ともなり得る可能性があると個人的には思っています。(詳細は後述)

今回はそんな荒井駅周辺、特に荒井東地区の開発計画に関する内容をお届けします。

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荒井東地区の開発計画

荒井東地区の開発計画は、荒井東まちづくり協議会/仙台市荒井東土地区画整理組合が策定している「荒井東まちづくり構想」になります。

公式サイトにて公開されているパンフレットによると、計画は商業施設がメインとなる「駅前にぎわいゾーン」医療・福祉施設などの「防災拠点ゾーン」その南側に位置する「居住ゾーン」から成るもので、この居住ゾーンのメインとなる全277区画の宅地は既に完売となっています。

2012年に始まった荒井西地区と南地区より遅れて始まった荒井東区の区画整理ですが、やはり駅に最も近いこの場所が荒井地区の中心となると思われ、「仙台駅まで地下鉄で1本」「東武道路のインターチェンジに隣接で仙台空港や郊外への車アクセスも良い」「すぐ北にはうみの杜水族館などの仙台港商業エリアがある」などの立地面の利点からも、今後急速に発展が進むと思われます。

なお、この荒井東地区では、若林警察署(仮称)や前述の「防災拠点ゾーン」の病院などに加え、新たにイベントホールやホテルなどの計画も進んでいます。

以下、河北新報の記事を抜粋します。

住宅メーカー大手の大和ハウス工業(大阪市)が12月に開業する仙台市地下鉄東西線の荒井駅(若林区)南側で大規模開発を計画していることが19日、分かった。イベントホールやホテル、商業施設などを建設する予定で、来年以降のオープンを目指す。

 計画地は区画整理事業が進む「荒井東」地区の計4ヘクタールで、地権者から購入したり借りたりして開発。ホールとホテルは駅前広場に面するように建設、新たに誕生する街の顔にする。ホールは収容人員1000人規模の計画で、コンサートやスポーツの利用を想定する。

 ホールとホテルの運営などはそれぞれ、他社が担う方向。このほか一戸建てや災害公営住宅近くにはスーパー、ドラッグストア、飲食店などを誘致する。

引用元:<東西線>荒井駅前にホールやホテル計画 (河北新報 Online News)

また、以前本ブログでもお伝えしましたが、荒井西地区にもオリックスが商業施設が建設中で、こちらも若林区には数少ない商業施設として期待がされます。(→若林区では初?荒井西地区に複合商業施設が誕生)

荒井地区:

荒井駅内の震災メモリアル施設

前述のホテル等とはまた違う事業としては、荒井駅のなかに震災メモリアル施設を作る計画があります。
以下、河北新報の記事を抜粋します。

仙台市は、若林区荒井で建設が進む地下鉄東西線荒井駅の駅舎内に、東日本大震災を後世に語り継ぐメモリアル事業の拠点施設を整備する方針を明らかにした。津波で甚大な被害を受けた市東部地域の「玄関口」として、震災の教訓を発信する役目を担う。

 駅舎1、2階の一角に写真などを展示し、主に沿岸部の津波被害の状況を伝える予定。今後、整備が進む、かさ上げ道路や防災林の意義も解説し、実際に現地を訪れる人たちの理解に役立ててもらう。

引用元:<地下鉄東西線>荒井駅に震災メモリアル施設 (河北新報 Online News)

仙台の復興事業においては、仙台市役所に復興事業局が設置され様々な復興事業が行われています。

復興交付金に基づき策定された仙台市復興交付金事業計画は「100万人の復興プロジェクト」と呼ばれていますが、その1つに「震災の記憶を後世に伝える」震災メモリアルプロジェクトというものがあります。

これは、アーカイブ機能を有するメモリアル施設を整備するというもので、荒井駅の震災メモリアル施設は、このプロジェクトの一環で設置されるものと思われます。

補足:100万人の復興プロジェクト

復興事業局の復興事業を支えるのは復興交付金です。
この復興交付金によって、東日本大震災の被害地域は復興事業を進めており、仙台もその地域の一つにあたります。

復興庁の資料では、復興交付金を「東日本大震災により著しい被害を受けた地域において、災害復旧だけでは対応が困難な市街地の再生等の復興地域づくりを、一つの事業計画の提出により一括で支援」するものと定めています。

また、「復興地域づくりに必要な事業の幅広い一括化、自由度の高い効果促進事業、全ての地方負担への手当て、基金による執行の弾力化等、既存の交付金等を超えた極めて柔軟な制度」とも定めています。

そして、この復興交付金に基づき、仙台市復興交付金事業計画「100万人の復興プロジェクト」が策定され、計10項目のプロジェクトが存在します。

荒井東地区は仙台の副都心となり得るのか?

荒井東地区の再開発による副都心の誕生

冒頭にも書いた通り、個人的には、荒井東地区を含めた荒井地区が、北の泉中央と南のあすと長町に続く仙台市の東の副都心となることを期待していますが、そうなり得るかは現時点ではまだ定かではないのが正直なところだと思います。

副都心は、周辺人口の多さに加えて仙台駅前からの都市機能の分散が必要となります。
荒井地区の街の規模としては、既存の副都心よりも比較的小さく、また行政区間である若林区役所が、(一応)薬師堂駅が最寄りとなり少し離れていることもあって、少し他の副都心と比べて見劣りしているように思えます。(→仙台市地下鉄東西線開通後も、薬師堂と若林区役所へのアクセスは車がベスト?)

しかし、こちらも冒頭でも書きましたが、ほぼ完成した既存の街に駅ができることが多い他区に比べ、まだ未開発の土地が残る荒井駅周辺は、開発によって副都心となるポテンシャルは十分あると思います。

ゼビオアリーナ仙台の成功から考える、仙台駅周辺の街作りとスマートベニューでも触れましたが、あすと長町のような大きな副都心になる(人を集める)には、ゼビオアリーナ仙台のようなハコや仙台市立病院のような公共施設がどうしても必要となるため、今回ニュースに出ている、イベントホールなどの計画は期待できる内容なのではないかと思います。

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