1万人が使ってる?仙台のレンタルサイクル「ダテバイク」の魅力と今後の課題

ダテバイクとは何か

ダテバイク(DATE BIKE)はNTTドコモが開発したシステムを仙台市が採用したことによって運用が始まったサイクルシェアリングです。

サイクルシェアリングというのは自転車の共有、つまり一台の自転車を複数の人が状況に合わせて利用するという方法のことです。
日本では近年の自転車ブームや環境配慮により、全国的にこうした動きは見られるようになっています。(なお、サイクルシェアリングは日本だけでは無く世界的にも広まっています)

ダテバイクという動きが仙台で始まったということは、地域活性化や交通の柔軟化、そして環境配慮の面でも非常に意味が大きいことですが、今回の記事ではこのダテバイクのシステムや魅力、そして課題について触れていきたいと思います。

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ダテバイクのシステム

ダテバイクは、携帯電話を使って会員登録をして自転車を予約、そして発行されたパスワードを自転車本体に入力することで利用ができるシステムです。

利用料金は開始から1時間以内は100円、1時間を超えた場合は30分ごとに100円が追加で請求されるという形になっています。
カード払いではこの1回プランや月額1543円の定期プラン、現金払いの1029円の1日バスや515円の午後パスなどがあります。

仙台市役所やJR仙台駅前、JR北仙台駅などの現在38か所を超える拠点で午前7時〜午後10時の間で運用しており、収益の一部は東日本大震災の災害復興支援に使われています。

なお、以前記事を書いた仙台駅前の新しい暫定喫煙スペースの目の前が、事務局があるテバイクサービスステーションで、こちらは会員登録の補助などを行っています。(→止まらない仙台駅前の再開発。東洋ビル取り壊し&西口デッキ喫煙スペース閉鎖)

ダテバイクのビル

ダテバイクの魅力と課題

ダテバイクは、駅で降りた後で職場まで移動するための足として利用したり、自転車を持たない人が一時的な交通手段として利用する、また観光客が市内の観光のために利用するなどの活用があるため利便性は非常に高いものがあります。

このため、現在は1万7000人の会員登録者がいるほどの魅力的なシステムとなっています。

しかしながら、このダテバイクを含むサイクルシェアリングというシステムにはまだまだ課題が多いのも事実で、まず挙げられる点としては、サイクルシェアリングを継続的に運用することの難しさがあります。

例えばA駅からBビルに移動する人が大量にいるという場合、A駅から自転車が枯渇してBビルの最寄りのポートに大量の自転車が移動するという現象が発生します。
そうなってしまうとBビルに到着した人は自転車を停めることができない、A駅で自転車を借りようと考えていた人は自転車を借りることができないという状況になります。

もちろんこのダテバイクのシステムでは予約システムを採用することである程度のカバーをしていますが、この「利用したい時に利用できない」ということは自転車に限らず、あらゆるシェアリングシステムが抱える課題です。

事実として世界各地にあるサイクルシェアリングではこの自転車の利用をどのように流動化させるかということが課題になっている地域が多く、本来環境負荷を減らすための取り組みであったのに、一日中大型トラックが自転車を乗せて街中を走りまわるという状態になってしまうこともあります。

先ほどの自転車の枯渇に関しても台数を増やして対応するという単純な対応が難しいのはこれが理由のひとつです。

ポートの拡充コストも問題にはなりますが、あまりにも自転車を増やすと結局自動車による在庫となっている自転車の移動が必要になってしまうのです。

こうしたことはダテバイクを含む全てのサイクルシェアリングの課題と言えるでしょう。

自転車の規制が強化された、2015年6月からの改正道路交通法

ダテバイクの課題

また別の面の課題として、特に日本と言う国は世界的に見ても自転車のマナーが良くない国です。

本来であれば禁止されるべき徐行以外での歩道の走行が全国的にみられている上、イヤホンをつけたまま、スマホを操作したままといった非常に危険な運転が横行しています。(→歩きスマホの危険性と自転車から見た歩きスマホ)

そうした環境を改善していくために2015年6月からの改正道路交通法では14歳以上の継続違反者には講習もしくは罰金が科せられるというようになり、取り締まりも厳しくなっています。

これらの問題に上手く対処できない限り、サイクルシェアリングも危険な環境を地域に広げるという偏見を持たれてしまうこともあるため、マナーや決まりを守って安全運転に努めることが利用者側にも求められています。

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