仙台・勝山ボウリング閉鎖のワケと跡地の利用予定について

勝山ボウリングの思い出

仙台にはその昔、勝山ボウリングというボウリング場があったのをご存じでしょうか。

昔、といっても閉鎖されたのは2011年と比較的最近の話なのですが、現在勝山ボウリングがあった場所は駐車場になっており、以前の面影はもうありません。

勝山ボウリングは1972年に開業し、ボウリングが全盛期を迎える1980年には年間18万人が訪れる、仙台を代表する遊技場となりました。

おそらく仙台市民の方は隣接していた勝山スケーティングも含め、訪れた機会があったのはないでしょうか。

かくいう私もその一人で、幼い頃はスケートに、そして学生時代や大人になってからは主にボウリングをしにここに訪れた事が何度かあります。

 

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仙台勝山館と勝山ボウリング

勝山ボウリングの経営を行っていたのは、仙台を代表する老舗酒造店の勝山企業株式会社でした。

前身の勝山酒造は伊達藩時代から続く酒蔵で、仙台藩の御酒御用酒屋として発展、明治以降の歴代当主は仙台の政財界に強い影響力を持ち、仙台の名門家の一つとして知られていました。

その勝山企業株式会社のある仙台勝山館は、地下鉄南北線・北四番丁駅から徒歩5分くらいの場所にあり、その北側に勝山ボウリングが営業を行っていました。

勝山ボウリングが閉鎖した理由

さて、冒頭で述べたとおり勝山ボウリングは1980年には年間18万人の利用者が居たのですが、ボウリングブームはやがて下火になり、2000年代に入ると利用者は年間4~5万人にまで落ち込みました。

閉鎖のきっかけは、2011年の東日本大震災でした。

東日本大震災は津波被害を中心に東日本に甚大な損害を与えましたが、震源地に近い仙台市では建築物の被害も甚大でした、特に1981年以前に建てられた旧耐震設計基準の建物に被害が集中しました。

勝山ボウリングの建物は鉄骨造で造られており、特に壁や天井などの内装の被害が甚大でした。

収益の面からも復旧の目途が立たず、勝山企業株式会社は勝山ボウリングを、2009年に閉鎖された勝山スケーティングに続いて閉鎖する決断をしました。

勝山ボウリング跡地の今後と東北大学農学部跡地について

勝山ボウリング跡地。駐車場になっている。

さて、現在、勝山ボウリングの跡地は住友不動産に売却され、写真のとおり駐車場となっており、今後はマンションの建設も計画されているようです。

この区画に隣接する東北大学農学部が青葉山に移転し、跡地をイオンモールが取得したことから、新しい街並みに生まれ変わることが想定されていますが、こちらについても

東北大学農学部の跡地売却に関しては、東北大学側が仙台商工会議所と仙台市当局による東北大キャンパス移転まちづくり会議の報告書に沿った土地利用を提示することを条件としていました。

報告書では「医療・福祉・増進健康機能」「商業・生活利便機能」「まちなか居住機能」の利用計画が示されましたが、イオンモールの取得が決まったことについて、商業施設建設が目的の企業への売却に仙台商工会議所と仙台市当局は困惑を隠せません。

勝山ボウリングの跡地を取得した住友不動産との開発の連携も予想されるなど、周辺の今後の開発動向は仙台市民の意向を離れた形で進んでいるようにも思えます。

なお、最後になりますが、併設して営業されていた勝山スケーティングは、かつてオリンピック金メダリストの荒川静香選手らが子供の頃に通い練習に励んでいた場所でもあります。

こちらは以前本ブログで書いた泉区にあるアイスリンク仙台の記事でも触れていますので、宜しければ併せて参照ください。


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