仙台のアートな街へ。卸町が目指す新たな姿とは

仙台市地下鉄東西線 卸町駅周辺について

仙台市地下鉄東西線の開通に伴い、沿線の各駅を中心とした地域では、様々な構想や計画・町興しの動きが活発になっています。

私個人としては、地元である若林区の各駅に特に注目しているのですが、今回はその中の一つである、仙台市若林区の卸町周辺の話題を取り上げたいと思います。

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卸町のアートへの転換

卸売りの街からアートな街へ

地下鉄東西線の開通とともに卸町駅が新たに生まれるこの街は、その名の通り卸売業に特化した拠点として、東北の流通や物流の中心を担ってきました。

私は、今から数年前の大学生のときに、この卸町のとある企業で数年間アルバイトとして働いていた経験があるのですが、仙台市の中でも企業の工場などが集積している場所であるが故に、観光などを目当てとした人は全く訪れないため、特に土日や年末年始などはとても閑散とした場所という印象がありました。

卸町企業や工場の写真

しかしここ近年、卸町はアートの街へと変貌を遂げつつあります。

例えば、もはや毎年恒例となっている、地元の魅力あふれるテーマが掲げられた「ふれあいフォトコンテスト」や、映写機でのフィルム上映で観客を名作の世界へといざなう「おろシネマ」などが盛り上がりをみせています。

それ以外にもワークショップ形式の体験型フリーマーケット、貸しスタジオを利用した音楽や演劇、能など、クリエイティブなイベントに力を入れている地域です。

もちろん、物流の街としてダンボールを使用したジオラマやオリジナルハウスを作るイベントも展開されています。

卸町×アートの始まり・アートフェスタ

アートの街・卸町へ

卸町でアートフェスタというイベントが始まったのは2009年のことでした。

この2009年に、卸町会館5階にあった旧ビジネスホテルの部屋に、作品を展示し販売するアートゲリラが開催されたそうです。

仙台SOHOプロジェクト実行委員が中心となって行われたこのイベントは、日頃から写真や映画などに触れ、芸術性が根づいていた地元のアートシーンに吹き込む新しい風として注目を集めました。

翌2010年からは卸町ふれあい市に併せて秋に開催となったこのアートフェスタは、特設の倉庫における作品展や販売ブースが賑わい、仙台の高校生たちが美術家の会田誠氏とのワークショップ通じて交流を行いました。

また、東日本大震災が発生した2011年には被災地の素材を使用した作品が展示されています。

さらに、アートの街として盛り上がるこの地域に現代美術館を作ろうという声がにわかに高まっていったのも2012年の同イベントで開かれたシンポジウムからでした。

なお、地下鉄東西線はご存じの通り、宮城県美術館の最寄り駅となる川内駅が存在するため、卸町とは一本で繋がることになります。(→仙台地下鉄東西線の路線図を眺めて改めて気づいたこと)

そのようなアートの分野での協賛などについても今後は期待が高まります。

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