切り札は富谷町との合併?仙台市地下鉄南北線の延伸の可能性を探る

仙台市地下鉄への駅ナンバリング導入

今回は、以前、仙台地下鉄東西線の路線図を眺めて改めて気づいたことの記事で少し触れた仙台市地下鉄南北線の延伸の可能性やルートについてもう少し掘り下げて考えていきます。

まずは、少し関連する話として仙台市地下鉄に駅ナンバリングを導入するというニュースを紹介します。

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駅ナンバリングのニュースを以下に抜粋します。

仙台市交通局は、3月に同市で開かれる国連防災世界会議を前に、市地下鉄南北線の駅名表示を一新する。外国人や観光客ら地理に不慣れな市外の乗客が識別しやすいように、路線名と駅名を記号化した「駅ナンバリング」を導入し、駅名と一緒に表示する。
 記号は、南北線のアルファベットの頭文字Nと2桁の駅番号で構成する。北の起点の泉中央駅を「N01」、次の八乙女駅を「N02」のように北から順に番号を振り、南の起点の富沢駅を「N17」とした。
 駅の記号表示は、12月開業の市地下鉄東西線でも採用する。東西線カラーの水色で「T01」などと表示する方向で検討している。

引用元:<仙台市地下鉄>泉中央はN01 駅名記号化(河北新報 Online News)

言われてみると、仙台市の地下鉄南北線には東京メトロや大阪市営地下鉄のような路線・駅ナンバリングは今までありませんでした。※もともと南北線1種類しかなかったので不要でしたが。

この話、個人的には東京メトロのように、1駅に2線も3線も乗り入れている駅が数多くある場合は効果がありますが(迷いにくくなる)、仙台市地下鉄は2線が乗り入れる駅が仙台駅しか無いため、導入効果はほとんど無いと考えています。

ただし、札幌、名古屋、大阪などほとんどの大都市の路線では、駅ナンバリングが導入されているので、他の都市に合わせるという意味では、ニュースにある通り国連防災世界会議を期に導入するのは悪い話ではないのかもしれません。

ですが、私がこのニュースを初めて見たときの感想は、「泉中央駅が”N01″ということは、南北線の延伸の可能性はもうほとんど無いんだな..」というものでした。

仙台市地下鉄南北線の泉中央駅以北の延伸は、富谷町との合併が必要?

地下鉄コインロッカー案内板

仙台市泉区は、地下鉄南北線が泉中央駅まで延伸されたことで大きく発展し、更にはいずみ中央副都心計画によってアリオ泉中央などの商業施設が集約してきた歴史があります。

また、今後も泉中央への仙台循環器病センターの移転などが予定されているため、この流れは続くことが考えられます(→仙台循環器病センターが泉中央駅前に移転。泉中央の駐車場数は減少へ)

この流れの中では、需要というか、要望の意味では泉中央駅以北の延伸の可能性はあると思います。

ルートとしての第一候補は、少し距離が離れていますが、泉区寺岡の仙台泉プレミアム・アウトレットや宮城大学方面。

将監・桂辺りに1駅を置き、寺岡・紫山に終点駅を作ることが理想で、仙台白百合学園も含めて学校や住宅地が集まる場所なので、潜在需要は多いにあると思います。

ただし、これを大きく阻むのが、仙台市地下鉄の大幅赤字で、詳しくは大赤字を隠して進む仙台地下鉄東西線 レビュー: 東西線の赤字を裏付ける本の記事に記載していますが、地下鉄東西線の赤字確定は避けられず、単年度黒字化は、地下鉄南北線単年度黒字化までに要した20年ほどの歳月よりも更に長くなることが予想されます。

このため、仙台市地下鉄全体を見ると、赤字解消の目処が立つのは遠い未来の話となるため、資金的な意味での実質的な実現はほぼ無いと見ざるをえません。

しかし、一つだけ可能性があるとすれば、仙台市が(こっそり?)画策していた富谷町との合併によるものです。

というのも、泉区に隣接する富谷町は仙台のベッドタウンとして人口が大きく増加し、2016年4月に富谷市に移行することを目指しています。

しかし、人口が多いにも関わらず、仙台市への公共交通機関でのアクセスはバスのみの状況です。

もちろん富谷市のままでは、仙台市営の地下鉄南北線に延伸して駅を作ることは出来ないですが、仙台市と合併することでそれは可能になります。(その場合は、楽天イーグルス2軍練習場や竜泉寺の湯 仙台店などがある泉大沢付近を通過しつつ、富谷町の中心部への延伸となると思われます)

富谷町としては単独で市への移行を目指していますが、工場等、会社の誘致にも力を入れている段階で、今後、政策などの面で大都市が優遇されるといった面が出てくると、合併をするほうにメリットが産まれるかもしれません。

市民にとってメリットはどちらがより大きいのかが、大きく関わってくるのではないかと思います。

なお、富谷町としては泉中央駅から町内までのライトレール(LRT)の導入を検討していますが、こちらの実現性も不透明な状況となっています。(→富谷町への設置の実現性は?ライトレール(LRT)の特徴について)

仙台市地下鉄南北線の富沢駅以南の延伸の可能性

南側となる仙台駅~富沢駅では、長町南駅を中心に、買い物客や通勤客などの利用者も多いですが、富沢駅に車両基地があることもあり、延伸して駅を新たに作る必要があるのかと考えると、需要的にもその必要性はないと思います。

こちらも同様に南側に隣接する名取市と合併すればいいんじゃ?という考えもあると思いますが、名取市はJR、そして仙台空港鉄道が通っており、十分な公共交通機関が既に存在するため、名取市としては合併するメリットはあまりありません。

もちろん、公共の乗り物が増えることで利便性は増えるのですが、収益に見合うだけの利用客がいるとは考えにくいです。

しかも、長町から名取市手前までに大きなショッピングモールはなく、集客性といった面からも地下鉄南北線を南側に延伸する可能性は低いと考えられます。

以上です。

長い間延伸については需要なども含め検討がされてきたと思いますが、可能性は非常に低いということが現実的な話かと思います。

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