新塩釜魚市場や複合マンション。塩釜市の再開発計画について

進む塩釜市の復興・再開発計画

津波被害を受けた塩釜市

宮城県のほぼ中央部に位置し、生マグロの水揚げでは日本一と知られている港町である塩釜市。

塩釜市は東日本大震災によって甚大な被害を受けており、その後は建物の撤去撤去が行われ、徐々にかつてのにぎわいを取り戻しています。

しかし、中心部を含め傷跡も大きく残っており、そのために復興をより確実なものとするため、再開発計画が進められています。

開発の概要としては、津波で被害を受けた塩釜海岸通1番、2番地区の市街地の再開発となっており、計画面積としては約1.2haの規模となっています。

今回はこの塩釜および塩釜魚市場の再開発計画について見ていきます。

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再開発の概要

塩釜港と中心市街地を結ぶ海岸通はかつて船溜として利用されており、それは、江戸時代から長く物流や観光で栄えてきた地域です。

また、2番地の横丁にあった塩釜魚市場は塩釜市民の台所としても利用されていました。

今回の再開発計画はこれらの地域を新しく蘇らせるために計画されており、2015年5月19日には宮城県からの許認可も下されています。

一般的に再開発は、都市機能が低下している地域に適用され、この場合権利者はその資産価値を再開発ビルの権利床の一定面積に置き換えて受け取ることになります。

そして、再開発ビルで新たに価値を生み出した床となる保留床は売却などによって処分され、事業費の一部に充てられることになります。

塩釜市での再開発は復興交付金事業として行われるために特例が設けてあり、事業費には国と自治体からそれぞれ1/3の補助を受けることができるようになっています。

防災と住居、そして観光施設への再開発

塩釜魚市場の活気を取り戻せるか

まず、海岸通の南側に位置する1番地区に関しては、12階建ての複合マンションと5階建ての塩釜市営駐車場が計画されています。

通りに面するマンションの一階部分には専門店が加入することになっており、2、3階には塩釜市の防災センターと事務所施設が置かれることになります。

そして4~12階の部分にはマンション90戸が整備され、人口増を図っています。

かつて塩釜魚市場があった2番地区には8階建てのホテル、そして、それに接続をする形で低層2階建群の建物が計画されています。

特に、中庭を取り囲む形で建設される低層建築群には塩釜の銘店を誘致することによって、通りや中庭を眺めながら、楽しみながら食事や買い物ができるようになっています。

2番地区には、かつての塩釜魚市場の活気を取り戻すための試みが行われており、それは、海岸通だけでなく、塩釜市全体が復興を実感できる象徴として存在できる内容になっています。

新塩釜魚市場は2017年秋の完成を目指す

計画における総事業費は概算で68億7470万円となっており、ここでの内訳は、建物に関する費用として約41億5340万円、公共施設整備費として約3億7680万円、用地および補償費が約7億8420万円、土地整備費が約1億8230万円、他に調査計画費等で約4億1100万円となっています。

施工期間としては、当初においては2014年〜2015年と計画がされていましたが、許認可でのタイムスケジュールもあり、着工は2015年からとなりました。

通常、市街地における再開発事業は5年~10年とされていますが、塩釜市では数年の間に完了をするという計画を建てており、現在ではそのスケジュールに則って進行がなされています。

なお、新塩釜魚市場に関しては既存の魚市場を解体しつつ作業が行われ、2017年秋までには荷さばき所などを含めた全ての施設の完成を目指すようです。

2016年に完成する予定の仙台駅東口再開発と合わせて、こちらも注目度が高い計画です。※仙台駅東口再開発計画の詳細は以下の記事をご覧ください


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