立川断層が近々地震を引き起こす確率はほぼゼロ?断層の基礎知識について

立川断層が地震を引き起こす確率は低下?

本ブログでは以前、管理人が仙台で暮らしていた際に体験した東日本大震災の記事を書きましたが、地震は日本に生きる人にとって避けては通れない問題と言えます。

日本は四つの巨大なプレートである太平洋プレート、ユーラシアプレート、北米プレート、日本海プレートの上に成り立っている国であるため、プレートの沈み込みだけでも地震が起こり、そのような地震が起きる際は必ず断層のズレが生じています。

日本人にとって非常に身近なものである断層ですが、メカニズムはあまり知られていないかもしれません。
地学でしか学ばないような知識なので、あまりに知られていないことですが、日本という地形を考えれば必要な知識であることは確かですし、日本の地理的な構造を把握するためにも大切なことと言えるため、一度知識として加えておくことは必要なことです。

今回は地震の主原因となり得る断層に関する内容と、関東にある断層の一つで立川市や国立市の真下を貫通する立川断層について記事を書いていきます。

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断層とは何か

まず言葉の定義として、断層とは、地下の地層や岩盤に対して、何らかの力が加わった事で割れてしまい、その面にそってずれ動いて食い違いが生じてしまう状態のことを表します。
断層は主に動きによる分類がなされていて、縦にずれるものとしては正方向か逆方向、もしくは右横にずれるか左横にずれるという特徴を有しています。ちなみにこの現象が地震の主な原因とされています。

正の方向にずれると、割れ目を境に、他方が上を滑り落ちるような方向で動いているように見えます。
この場合は日本ではそこまでみられません。

むしろ多く見られるのが逆断層で、逆向きにずれて起こるものです。
この場合は、左右から加えられた力に対して、その力を逃すために片方が斜め下に、もう片方が伸し掛かる形で斜め上に動きます。
日本では関西の生駒山の一部や、覆う山脈や飛騨山脈などでみられるものです。
また、横にずれるものは、岩盤を交差する形で割れて動く場合と、一本の線を境目に割れる場合に分かれます。

地震後に現れる地震断層

断層の定義

さて、基本的な断層は先に述べたものですが、この中でも震源となるものは、ほとんど地下にある断層です。
大きな規模の地震では複数の断層が連動するため非常に大きなエネルギーとなってしまうのでそれにより強い振動が生じるのです。

なお、地震後に現れる断層として地震断層があります。
これは、震源の上に生じる連続した割れ目のことで、ズレが契機となって生まれるものです。
そのため、それまでにはみられなかった地形の生成となるため、その大きさから地震の規模を測ることが可能となります。

断層はその地域でみられた地震をたどるためにも必要な情報になります。
その地層が見やすくなるので、元々どのようにして生まれた土地なのかを判断する上でも重要な指標となり、後述する立川断層でも年代測定が行われています。

また、火山の噴火の記録なども年代から判断して、どの時期に生まれた土地であるのかという事も判別できます。
地震が一度あった地域を知り、そのための対策を考える上でも非常に重要な手がかりとなるので、住む地域にはどのような物があるのかという事を知っておくと防災の面でも非常に有用といえるのではないでしょうか。

立川断層について。地震を引き起こす確率は低い?

立川断層とは何か

仮に、首都直下地震が起きた場合は東日本大震災以上の被害が出る恐れがある可能性がありますが、その首都直下地震を起こす可能性がある断層に「立川断層」というものがあります。

この立川断層は東京都瑞穂町から立川市や国立市の真下を貫通する断層で、長さは12キロメートルほどとなります。(当初想定は33キロとされていました)

※なお、立川断層の地図は、以下のリンクを参照下さい。
「立川断層帯」(地震調査研究推進本部)

この立川断層、元々は高確率で首都直下型地震を引き起こす断層と見られていましたが、近年の調査によって私達が生きている以内に地震を引き起こす確率がかなり低いということが分かりました。
このため、この立川市などの直下で地震が起きることはほぼ無いと言えると思います。

以下にニュースを抜粋します。

首都直下地震を起こす可能性が指摘される活断層「立川断層」の最新活動時期は、600~700年前の中世以降だったとの調査結果を東京大地震研究所のチームが28日までにまとめた。活動周期は3千~6千年で、次の地震発生は切迫していないとみている。立川断層の断層面を東京都内で初めて確認し分析した。

 政府はこれまで地形などから、活動周期は1万~1万5千年程度で過去1万数千年は活動していないとし、今後30年の地震発生確率は「やや高い」としていたが、見直しが迫られる。

 佐藤比呂志教授(構造地質学)は「この断層による地震の切迫性は低いが、首都直下には震源となりうるプレート(岩板)が浅い場所にある。地震への備えは必要だ」と話している。

 立川断層は、東京都と埼玉県にまたがる。チームは2013年度、東京都瑞穂町の狭山神社付近で、長さ7メートル、深さ3メートルの溝を掘り、断層を確認した。断層の活動時期は、断層によって切断された地層の年代から分かる。地層の年代は、含まれる炭素の分析で特定。その結果、過去3回の活動があり、最も新しいのは中世以降だったと判断した。

 立川断層は、首都直下地震の想定震源域の一つである「立川断層帯」の主要部。断層帯全体が動くとマグニチュード(M)7.4程度の地震が起きると想定されている。市街地を通るため、従来掘削調査は進んでいなかった。文部科学省が重点調査の対象とし、地震研が担当した。

引用元: 立川断層、地震切迫せず 首都直下起こす可能性 (日本経済新聞)

また、立川断層は距離が想定よりも短かったことからも、想定震度も元々のマグニチュード7.4から引き下げられる見込みとなっています。

このように心配の種は一つ減った気がしますが、他の周辺には他の断層もあることから地震への備えは必要なものなのには代わりは無いと思います。

なお、冒頭でも書いたとおり本ブログでは私の東日本大震災の体験談の記事も書いていますので、こちらも宜しければ併せてご覧ください。

東日本大震災体験談その1 仙台のビルで体験した大地震 3.11昼

東日本大震災体験談その2 コンビニの行列と電気の無い夜

東日本大震災体験談その3 3/12電気復旧までの道のり

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