【写真】6月が見頃の立川の花菖蒲園。その歴史について

立川公園の花菖蒲園

多摩モノレールの立川南駅の一駅隣の柴崎体育館駅。このすぐ近くには立川公園という広い公園があります。

この立川公園はプールやジムを併設している柴崎体育館を含めた総合公園なのですが、その一角に約2000㎡の敷地があり、丁度今の6月の梅雨頃の季節になると、50種あまりの花菖蒲を見ることができます。

今回は現地で撮影してきた写真と一緒に、この立川公園の花菖蒲園を取り上げて行きたいと思います。

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立川の花菖蒲園の歴史

立川に菖蒲の花が咲く

花菖蒲園は、立川崖線部の下部から出る湧水と柴崎分水で潤っています。
柴崎分水は玉川上水の上流から取水しており、かつては農業用水として使われていた歴史があります。

これ以外にも、花菖蒲園を取り込んだ根川緑道付近の根川は昔から氾濫の多い川であったため、河川の改修や流路変更、一部埋め立てが行われてきた歴史があり、現在の姿にいたったのは、平成4年から8年にかけての整備工事によるものです。

下水処理場で高度処理された水が、湧水口から1日に2,700トン湧き出し、根川緑道に沿った小川は清流魚が見られるほどの水質を保っています。

また、根川の改修工事の際、堤に桜が植えられ、季節になると見事な桜並木を見ることができます。

上流には主に山桜が植えられ、下流にいたると、もともとあった大正天皇即位を記念して植樹されたソメイヨシノの並木にたどり着きます。

立川崖線部から流れ込む湧水や、現在は古木となったソメイヨシノの並木は、現状のまま保存されており、昔ながらの根川の風景を残している場所です。

写真で見る花菖蒲園

立川公園入り口

さて、花菖蒲園は立川公園の入り口から少し入った奥まったところにあり、入り口から見ると右手奥に花菖蒲園があります。

花菖蒲園その1

桜のように一面に咲き誇るような感じではないですが、多くが紫の花を咲かせておりちょうど6月上旬から中旬が見頃となっています。

花菖蒲園その2

花菖蒲園の周辺には小川もありますが、矢川緑地のようにカルガモは生息はしていないようです。(→カルガモがいっぱい。立川の矢川緑地を散策)

周りには小川あり

花菖蒲園、根川緑道の歴史

花菖蒲園を取り込んだ根川緑道は、そのほかにも歴史的な見どころが色々あります。

例えば、立川市民や立川にゆかりのある文学者の碑があちらこちらに建てられており、彼らの在りし日を思い起こさせる場所でもあります。

また、立川公園は柴崎体育館を有していますが、この柴崎体育館の東側に沿っている細い道は、旧甲州街道(甲州道中)であったところであり、参勤交代の大名が通った歴史ある道です。

さらに、旧甲州街道から新奥多摩街道を渡り、南へ下っていくとすぐに多摩川が見えますが、ここは旧甲州街道を行き来する人々が渡る、日野の渡しと呼ばれていたところで、幕末から大正時代まで使われてきた歴史があります。

現在は日野橋がありますが、かつて日野の渡しがあったという碑があり、
「かつて信濃甲斐相模への人々はこの渡しを過ぎると遠く異境に来たと思い、江戸に向かう人々は江戸に着いたと思ったという」
という碑文が彫られており、江戸時代の交通の要所であったことが忍ばれる場所です。

根川緑道に戻って、ソメイヨシノの並木も過ぎると、緑道の終わりに近づき、根川にかかる木造の貝殻板橋が見えてきます。

この貝殻板橋の東には、日野の渡しができるさらに前、多摩川を渡るための万願寺の渡しがあり、その付近は土を掘ると貝殻が大量に出たため、貝殻塚と呼ばれていました。

かつてはこのあたりが海であったことの証拠ですが、それを由来に貝殻板橋の名が付けられています。

このように、花菖蒲園を中心とした根川緑道付近は、歴史をかいま見ることができる場所といえます。

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