被災地の復興を支援。東北お遍路(こころのみち)プロジェクトとは何か

東北お遍路(こころのみち)プロジェクトについて

今回は、東北お遍路(こころのみち)プロジェクトについて取り上げます。

お遍路と言えばまず思い浮かぶのは「四国八十八箇所」だと思いますが、過去の本ブログの震災関連や沿岸部スポットの記事でも、この東北お遍路プロジェクトに少し触れてきたことがありました。

今回は改めてこのプロジェクトを紹介したいと思います。

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東北お遍路プロジェクトとは何か

東北お遍路プロジェクト はじまる

冒頭にも書きましたが、お遍路と言えば「四国八十八箇所」が最も有名です。

弘法大師こと空海ゆかりの88箇所の寺院・霊場を巡る巡礼路が、お遍路と呼ばれています。

また、全国には他にもこの四国八十八箇所を模した巡礼路があり、知多四国八十八箇所、小豆島八十八箇所、篠栗四国八十八箇所などは日本三大新四国霊場とも呼ばれています。

しかし、東北お遍路(こころのみち)プロジェクトは最近始まったばかりのプロジェクトのため、ご存じない方も多いかと思います。

東北お遍路プロジェクトとは、東日本大震災で被害を受けた東北の沿岸地域を中心として慰霊・鎮魂のための巡礼地を選定し、千年先まで語り継ぎたい物語を「こころのみちの物語」として創出、民族や宗教を越えて多くの方々に巡礼路を巡って頂くことにより、東北各被災地の連携して、経済的・文化的に復興を援助し、自立発展の一助となるようにと始まった活動のことです。

東北各地に甚大な被害を起こした東日本大震災は、沿岸地域を中心に福島県から青森県まで、広くその爪痕の残しています。

復興までの道のりもいまだ遠く、仙台圏と言える岩手県、宮城県、福島県の人口は、震災前と比べると人口は減少傾向にあり、訪れる観光客その他もまだまだ以前の状態には戻っていません。

現在、復興に向けそれぞれに精力的な取り組みをしている各自治体は、ある意味地域間競争となっている部分もあります。

それら取り組みの良いところをさらに伸ばすため、東北お遍路プロジェクトが、各自治体や住民が各地それぞれだけでなく被災地全体として交流・連携し、相互に高め合うことに繋がればよいと考えられています。

また、今回の津波は1000年規模のものと言われ、過去にも同様の災害が何度もあったことがわかっています。

しかし過去の例については情報が断絶しており、これらの大切な情報を後の世代に繋げ、残していくことも大事な使命としてプロジェクトの活動がされています。

お遍路の巡礼地について

史跡

東北お遍路プロジェクトの巡礼地は、公式サイトにてまず53箇所が発表されており、以下の河北新報の記事にもいくつか情報が載っています。

 東日本大震災で被災した青森、岩手、宮城、福島4県の沿岸部に鎮魂の巡礼路の整備を目指す一般社団法人「東北お遍路プロジェクト」(仙台市)は、巡礼地として選んだ53カ所を発表した。今後も選定作業を続け、新たな巡礼地を随時公表する。
 県別にみると、宮城が日和山公園(石巻市)など24カ所、福島が相馬小高神社(南相馬市)など19カ所、岩手は奇跡の一本松(陸前高田市)など9カ所。青森は蕪嶋神社(八戸市)の1カ所が選ばれた。
 公募で105カ所の推薦があり、宮城大の宮原育子教授ら有識者4人が「1000年先まで語り継ぎたい物語性がある」といった基準で絞り込んだ。
 プロジェクトは、選定先の津波にまつわる物語と共に巡礼地の情報を広く発信する。震災の記憶の風化を防ぎ、被災地の交流人口を増やす狙いもある。

引用元:被災地巡礼まず53ヵ所 お遍路プロジェクト(河北新報 Online News)

巡礼地については、長い歴史がある多賀城市の末の松山や江戸時代以降に作られた仙台市などを流れる貞山運河など、津波被害を受けた場所や過去の被害を伝えた神社や構造物が多くを占めている印象があります。



しかし中には、震災時に津波で浸水し、後に米軍のトモダチ作戦により早期復旧を果たした名取市・岩沼市の仙台空港、そして今後も長く問題となり続ける福島第一原子力発電所などの、今回の震災を象徴する建造物も選出されており、まさに1000年先まで語り継ぐべき物語がある箇所が選出されていることが分かります。


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