東北歴史博物館の感想(2/2) 縄文〜蝦夷が充実の常設展

東北歴史博物館の感想・続き

今回は、前回に引き続き、多賀城にある東北歴史博物館の感想を書いていきます。

前回は特別展について書いていきましたが、今回は常設展と博物館の敷地内にある今野家住宅を見てきた感想をメインに書いていきます。

※なお、特別展と1階にあるテーマ展示室は撮影が不可となっていましたが、総合展示室や屋外の今野家住宅はフラッシュをたかなければ撮影はOKでした。そのため、今回は展示物の写真を載せています

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総合展示室(常設展)とテーマ展示室について

東北歴史博物館の1階には、特別展示室以外に総合展示室とテーマ展示室があります。

テーマ展示室は3つの部屋があり、仙台市博物館にあるような戦国時代の伊達家や仙台藩に関する展示もありますが、古文書、昔の景観図、様々な文化財、仙台の近世絵画、埴輪等、時期に応じてテーマが変わります。

※テーマ展示室は常設展のチケットで見ることが出来ます。

総合展示室は常設展となっており、東北の歴史が、旧石器時代、なら林と水辺の縄文時代の暮らし、米作りが始まった弥生時代、巨大な古墳の古墳時代、多賀城柵とエミシの古代、古代から中世への奥州藤原氏、中世のものと人の動き、近世の城下町と村の暮らし、近現代の国家と民衆と、時代ごとに展示されています。

また、多賀城周辺、東北の貝塚、村のワラの神々という興味深いテーマを掘り下げた展示もなされています。

常設展の感想

さて、ここからはメインとなる常設展の内容について写真を交えて紹介していきます。

古代から中世の東北

古代の東北

最初の展示は縄文時代の暮らし。この中で目を引いたのは音声を交えたなら林の解説と藁葺き屋根の復元模型です。

多賀城周辺、東北の貝塚などのテーマの展示もありますが、当時の生活の様子がよく分かる模型の展示は思わず立ち止まって説明を全て読んでしまいました。

宮城県の主な古墳

次は東北地方や宮城の主な古墳の紹介。ここでは主な古墳が写真と地図で紹介されています。

私は若林区に実家があるのですが、仙台の古墳は若林区に多く存在しており身近な存在でもあります。なお、若林区の古墳については、以下のエントリも書いていますので併せて参照ください。


多賀城復元図

エミシの古代

一番力を入れているなと思ったのがその次の蝦夷(エミシ)の時代。ここで多賀城が歴史の表舞台に出て来ます。

↑の写真の多賀城の復元模型だったり、当時の蝦夷の勢力図や征夷大将軍・坂上田村麻呂との戦いの歴史の資料や特別映像が展示されています。

私は「炎立つ、火怨 北の耀星アテルイ、天を衝く、風の陣」といった高橋克彦の陸奥小説が好きなのでここは個人的にも印象に残りました。

なお、あまり資料は多くありませんでしたが、この後の時代である奥州藤原氏の展示もあります。

近代から現代の東北と日本

戦国時代

戦国時代を含めた江戸〜明治以降の東北の近代以降の展示については、先に挙げた蝦夷の時代までと比べると、正直数は多くありません。

この辺りは内容はモロに仙台市博物館と被ってしまうため、致し方ないのかもしれません。

ただし、展示の最後にある昭和時代の住宅の中の復元模型は、昔あったような家がそのままな再現されておりなかなか必見の場所です。


今野家住宅を見てきました

さて、東北歴史博物館の敷地内北側(JR国府多賀城駅側)には、今野家住宅という建物があります。

今野家住宅

この今野家住宅は宮城県の指定有形文化財で、1769年に建てられ江戸時代に農家の肝いりを務めた旧家を石巻から移築したものです。

家は当時の有力者と家族が10人以上で住んでいたこともあり、ドマやナカザシキ、中庭もあり、ぐるっと回るだけでもかなりの広さを感じます。

今野家住宅その2

建物の入り口には中門、建物の周囲には風呂や便所、木小屋などもあり、当時の暮らしを知ることができます。

ちなみに、この今野家住宅に向かう際は池を右に見て遊歩道を通りますが、そこでは軽食などが販売される休憩スペースも併設されています。

その他の館内設備

東北歴史博物館には今回紹介した展示室以外に、3階にも様々な展示室、講堂や大会議室、研修室、図書資料室等が並んでいます。

3階には子供歴史館があり、火起こし体験等のできるワークテーブル、パソコンやドーム型シアターで東北の歴史が楽しく学べるようになっています。図書情報室の資料は約10万冊で、映像資料も800本程揃っています。

また、1Fにはミュージアムショップとレストラン(グリーンゲイブル)があり、レストランでは古代米を用いた創作料理が味わえ、ミュージアムショップではグッズや書籍が販売されており、博物館主催の多賀城跡巡りや館長講座等のイベントも行われています。

さて、ざっと駆け足で紹介しましたが、今回は初めての訪問ながら常設展も見所があり、仙台博物館と同様にまた訪れてみたい場所だなと思いました。

今回はお盆期間中の訪問だったのであいにくレストランや休憩スペースは営業してませんでしたが、次回は食事も兼ねてゆっくりと見てみたい思います。

前回記事:特別展や東北歴史博物館へのアクセスについて


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