カルガモがいっぱい。立川の矢川緑地を散策

立川市の緑地帯・矢川緑地

最近、国立市と立川市の市境にある矢川緑地を訪れる機会がありました。

矢川緑地北入り口

訪れたのは3月上旬と5月上旬。
私は今までここを何度か訪れたことがあり、その時はそこらかしこにカルガモが居るという印象が強かったのですが、3月は冬→春の季節の変わり目ということもカルガモも居ずだいぶ殺風景な感じがしましたが、5月になるとカルガモもはじめ、緑地は緑で覆われていました。

今回はこの矢川緑地の歴史や生息する動植物などについての内容を書いていきます。

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矢川緑地へのアクセス

矢川緑地の面積は約2.1ヘクタールほどで、敷地の中には矢川という川が流れており、湿地帯や樹林帯で構成された場所です。

東西南北それぞれに入り口があり、北を除き、各入り口は国立市との市境となっています。

アクセスとしてはJR南武線の矢川駅からが最も近いと思いますが、西国立駅からでもさほど変わらなく、徒歩ならそれぞれ10分程度でたどり着けます。

敷地内にはいくつかの湧水ポイントがあり、その湧水がまとまって流れ出し、幅2m、長さ1.5kmの矢川となります。※矢川は東京都の名湧水57選の一つです。

また、後述しますが、矢川緑地には多くの動植物が生息しており、人と自然が共存できるよう整備されています。

矢川緑地の歴史

矢川緑地は、昔はワサビ田があったり、生糸生産に使う水車がまわっていたり、夏にはたくさんの蛍が見られたりと豊かな自然に恵まれていた場所ですが、昭和40年代に日本各地で公害問題が勃発した流れで各地で自然保護が行われた際、この場所もまた、そういった自然保護が行われた歴史を持ちます。

そして同時期に、戦後の高度成長期に伴い、都市計画の一環として矢川緑地一帯に団地化の話が持ち上がりましたが、これが矢川緑地保護の直接の契機となりました。

豊富な湧水や植生等の資源を守るため、近隣の「みのわ地区」の主婦たち10数人が反対運動を行い、都庁等に掛け合ったことで団地化は実現することなく、自然が守られることとなりました。

そして、昭和52年に東京都の「東京における自然の保護と回復に関する条例」により、緑地保全地域に指定され、周囲は住宅地として開発されつつも、この場所だけは豊かな緑を残しています。

3月:
湧水池

5月:
矢川緑地入り口

現在は、地域住民で作られた「矢川ふれあいボランティア」の方々により常時4~6名の方々が月に2、3回の整備を行っています。

なお、緑地内には桟橋があるのですが3月はちょうど手入れがされていた時期のようで、桟橋の周りを埋め尽くすコガマなどは綺麗に手入れがされていましたが、5月には青々と生い茂っていました。
これが別の季節になると、桟橋の下には水が満ちるようです。

3月:
桟橋

5月:
矢川緑地2

矢川緑地4

矢川緑地に生息する動植物

矢川には小魚やカエル、ヘビ、ザリガニ等がいますが、外来のカメの放流などによって、オタマジャクシやヘビが減ってきており、生態系が少しずつ崩れてきていることが懸念されています。

もともとカメはいないところなので、見つけた場合には遠く離れた多摩川まで放しに行くこともあります。

緑地の南側には湿地帯があり、清流にしか見られないナガエミクリや、ピンク色の花を咲かせるミゾソバ等、珍しい植物を多く見ることができます。

また、中程にはスダジイ、コナラ、ケヤキ、カツラなどが植生する樹林帯があり、多くの野鳥も見ることができます。

矢川緑地のカルガモ1

矢川緑地のカルガモ2

豊かな自然を支える湧水のある緑地では、色々な生き物を見ることができ、シマアメンボ、ツバメ、オナガ、カルガモ、コサギ、カッコウなどがいます。

特にカルガモは湧き水ポイントや矢川や湿地帯・樹林帯など数多く見かけることができ、↑の東側の入り口では、カルガモがよくたむろしている場所です。

このように、豊かな緑を残す矢川緑地は散策場所としては最適のようで、私が歩いているときもぽつぽつと散歩している親子連れやお年寄りなどを見かけました。
近くを訪れた際は是非一度立ち寄られることをオススメします。

なお、立川の柴崎体育館の近くの立川公園には花菖蒲園という緑地帯があり、こちらはカルガモはいませんがちょうど毎年6月が菖蒲の見頃となっています。(→【写真】6月が見頃の立川の花菖蒲園。その歴史について)

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