国内初の繁殖事例も。八木山動物園で誕生した動物たちについて

八木山動物園の動物たち

仙台の八木山動物園は、1936年に日本では11番目・東北地方では初の動物園として開園、1945年の仙台空襲によって一度は廃止しましたが、1957年に子供動物園として復旧し、それ以降は敷地を拡大しつつ現在に至っています。

歴史ある動物園でありながらも新しい動きが活発で、特に12月の地下鉄東西線・八木山動物公園駅の開業と合わせる形で、八木山動物園の新しいロゴマークの決定やふれあい動物園の設置などの再整備が計画・実施されています。

※その関連かどうかは不明ですが、国内では3箇所目である現代のノアの方舟と呼ばれる冷凍動物園も設置されます。(→八木山動物公園に設置される冷凍動物園とは何か)

さて、ここの動物たちは浅草花やしき出身の種が多く、花やしきの動物園事業が廃業になった際に移動してきた歴史がありますが、この八木山動物園では、動物の繁殖活動が盛んに行われており、2015年もホンドフクロウの赤ちゃんが誕生したり、それ以外にも日本で初めて繁殖に成功したという動物が数多く存在します。

今回はそういった貴重な事例の中からいくつか代表的な繁殖事例を紹介していきます。

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八木山動物園の繁殖事例について

八木山動物公園の最初の繁殖成功例となったジャッカル

八木山動物園で一番初めに成功した繁殖事例は、1968年・インドジャッカルの繁殖で、これは国内でも初めて成功した種でした。

それ以降、昭和後期から平成初期に渡って何種類もの動物の繁殖に関して成功を収めることになります。

フクロウの繁殖にも成功

次は1971年にアフリカスイギュウ、カナダガンの2種類で成功します。

次の1980年からは1986年まで毎年何かしらの動物で成功を収めており、1980年はマゼランガンで成功します。

1981年はフクロウ、1982年にはハワイガン、1983年にはアカダイショウ、1984年コロンビアクジャクガメ、1985年チョウゲンボウ、1986年トウホクアカシで繁殖に成功しました。

続く1987年には何もありませんでしたが、翌年の1988年にオオタカ、1989年はニホンイヌワシとノスリの2種類、1990年にトッケイヤモリ、1991年をはさんで翌年1992年チャイロバシリスクの繁殖に成功しています。

飼育動物の高齢化問題へ挑む

ニホンコウノトリ

全体としてみると、八木山動物園では鳥類の事例が多く、そこに力を注いでいると見てとれます。

1992年以降は、日本国内で初の事例こそ無いですが、赤ちゃんが誕生したというニュースはほぼ毎年耳にします。

近年の事例を挙げると、2012年にニホンコウノトリ、2013年にジェフロイクモザル、スマトラトラ、そして2年連続でニホンコウノトリが、そして昨年2014年にもレッサーパンダの赤ちゃんが園内で誕生しています。

看板動物のスマトラトラ

いずれも成功することは難しく、誕生前にも死産になってしまったり、親が育児放棄などをしたために生まれてもきちんと育たない例がある動物ばかりです。

育児放棄に関しては、スタッフが代わりに育てていますが、それでも大人になるまで育成するのは難しいようです。

スマトラトラの赤ちゃんは国内初ではありませんが、日本の中では15年ぶりの誕生となりました。

終わりに

さて、最後になりますが、現在、全国の動物園において飼育動物の高齢化が問題となっています。

その中で、今回紹介したような八木山動物園の繁殖技術の高さは全国的にも評価されており、冒頭で触れた冷凍動物園の設置に繋がった経緯があり、今後の更なる技術向上や繁殖事例の増加が期待されています。

なお、八木山動物園には中国からパンダを借りるという計画がありましたが、こちらは現在進展はなく、ほぼ自然消滅の形になっている状態のようです。(→いつの間にか無くなった仙台市へのパンダ誘致計画。その原因とは?)

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