靱帯骨化症。楽天・星野元監督を苦しめる病気の正体

星野監督を引退に追い込んだ病気

photo credit: Shawn Harquail via photopin cc

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前回の記事でも取り上げた楽天の星野監督に関する記事をもう一つ。

プロ野球の監督引退を表明した星野監督は、脊髄を圧迫されることで、しびれや痛みが起こる背骨の靱帯骨化症(じんたいこっかしょう)という病気に冒されていました。

今回は、この靱帯骨化症について取り上げたいと思います。

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靱帯骨化症とは何か

星野監督を苦しめている靱帯骨化症とは、腰、手足などにしびれや痛みを引き起こす背骨の難病に指定されている病気です。

星野監督のような中高年の人に発症することが多い病気で、硬い骨になった背骨の靱帯が神経を圧迫します。診断が難しい場合があるため、症状を感じたら早めに受診しなければなりません。

靱帯はコラーゲンなどでできている、柔軟性のある組織で、全身の関節のつなぎ目の役割を果たしています。

脊髄が走る背骨の「脊柱管」にも、「後縦(こうじゅう)靱帯」と「黄色靱帯」があります。この靱帯にカルシウムが沈着してしまい、その結果、骨になって脊髄を圧迫します。

そして、この身体にしびれやまひ症状を引き起こすのが靱帯骨化症と呼ばれる病気です。

頸椎、胸椎、腰椎のどの部分を圧迫するかによって、病気の症状が出る部分が違います。

靱帯骨化症の原因

手術をしたとしても、手足に痛みやしびれが残る場合があり、手術後はリハビリを行う必要もあります。

星野監督も手術を受け、この難病を克服するためにリハビリを行っています。

この病気は、日本人など東アジア系の人に多い病気といわれていて、靱帯の骨化に関係する遺伝子も見つかってきていますが、詳細な原因は現在のところ不明です。

靱帯にかかる負荷が、骨化の進行に関連しているともいわれています。

正確な患者数も不明ですが、これは胸椎の黄色靱帯の骨化が神経を圧迫しないレベルであれば、自覚症状がないために自分では気づいていない人が多いためという研究結果があります。

靱帯骨化症の診断について

一般的には、自覚症状が出て医療機関にかかった場合、患者数が圧倒的に多い椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が、まず疑われることになります。

これらの病気も症状は靱帯骨化症と同様といわれています。

ただ、腰か首に起こることがほとんどなので、胸椎にできる靱帯骨化症は見逃されることもあるのです。一般の病院で原因がはっきり分からない場合は脊椎、脊髄の専門医を受診する必要があります。

靱帯骨化症克服までの道

この病気は、症状が軽ければ薬やリハビリで経過観察となります。

星野監督のように重症で骨化した部分を取り除く手術をした場合、ほとんどの人の症状は改善していますが、しびれや痛みが部分的に残るケースも多いため、リハビリが必要となってきます。

また、この病気により神経が一度損傷を受けてしまうと、なかなか元に戻らないため、手術前の病状によって治り具合が変わってきてしまいます。

手術はタイミングが重要となってきますので、主治医とよく相談することが病気克服のポイントです。

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